ざまあみろ【詩】
糸にぶら下がって
ゆらゆらしている針が嫌い
子供のころは
おっかなびっくり
なかなか穴に通せなくて
勤めだしても
全部お母さんに丸投げた
だけど 三十過ぎたら
私しかあのちっさな穴が見えなくなって
しぶしぶ 糸通しの役目を仰せつかった
えらくあっけなく済んじゃって
ちょっと呆気にとられるくらい
いつの日か
私がおばあちゃんになっても
かわりに糸を通してくれる人はいないけれど
それなら
毎日Tシャツやジャージを履けばいい
フリースもセーターも
ボタンがない服なんてたっくさんあるし
そしたら あんたなんて
暗いとこにしまわれっぱなしなんだから!
2024-02-05 by
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